2015年8月20日木曜日

第16回シマ学校「池間島のアーグマーイ」を開講しました


8月のシマ学校は、池間島のアーグマーイです。昨年にも一度シマ学校で取り組みましたが、今回も新たに教えていただいた唄を追加して、子どもたちと一緒に練習をしていくことになりました。


「まりつきのアーグ」と「アウマチャガマ」は、子どもたちも練習して、すっかり上手に唄えるようになりました。島の行事などでもうたわれることが多くなったアーグです。この2曲に加えて、「アカンミフニュー」、「タマビヌアニガマ」、そして、「タマビヌ~」の続きの部分という唄も新しく教えていただき、みんなで練習してみました。


ヤライアーグを順番に発表した後は、明治30年頃まで、十五夜の行事として綱引きを行う際に唄われていた「ンナママツタニ」というアーグを掘り起こしていきました。まずは、40年ほど前に収録されたビデオで、池間の先輩方が唄い踊るところを見ていきます。


豊年の唄としてうたい継がれてきた唄で、歌詞の中にも、粟の種を蒔き、下草をとって、実った粟を収穫して美味しい神酒を造り、7日も8日も酒盛をして祝うよ、というとても楽しい情景が唄われています。24番までありますが、テンポが良く、「ゆーやなーうーれー(豊に実る)」というフレーズが何回も出てくるのが印象的な唄。


何回か音源を聞きながら練習すると、節まわしもだんだんと定着してきました。
子どもたちには少し難しかったようですが、このアーグも、ジュウゴヤのイベントまでに覚えて唄えるようになると良いなあと思います。


今回のシマ学校には、きゅ~ぬふから舎の利用者のみなさんも参加。みんなで一緒に島の古いアーグをうたって楽しみました。


最後に、みんなで「常若の島」、「池間ぬ主」を練習してうたってみました。
島の子どもたちからおばあたちまで、みんなで島の唄をうたい継いでいくことができるということは、島の大きな財産のひとつかもしれません。

2015年8月19日水曜日

ちょうちんづくりの講習を行っています


ジュウゴヤちょうちんまつりに向けて、ちょうちんづくりがスタートしています。
先日、子どもたちとおばあたちに絵を描いてもらった和紙を張り付けるため、骨組みとなる部分を組み立てる作業を手分けして行うことになりました。


島おこしの会に参加する各団体が、それぞれ材料を持ち帰り、骨組みを作ってくることができるよう、今日は講習会を行いました。
今年のジュウゴヤちょうちんまつりは、9月27日(日)。9月は行事の多い月ですが、一人でも多くの方にちょうちんを作って参加していただけるよう、鋭意準備中です。

2015年8月18日火曜日

イーヌブー(池間湿原)で生き物調査を行いました


「タカラ・ハーモニストファンド」の助成をうけて、イーヌブー(池間湿原)の鳥瞰・虫瞰調査がはじまりました。
今回は、虫の目での調査、ということで、学童保育の子どもたちと一緒に生き物探しです。講師として、沖縄自然環境ファンクラブの藤井晴彦さんにお越しいただきました。藤井さん、じつは、沖縄県の天然記念物である「ミヤコサワガニ」の発見者でもあるんです。


イーヌブーは、もともとは海とつながっている入江だったところ。1963年から1982年にかけて行われた漁港整備で海と遮断され、現在は淡水の湿地となっています。いまイーヌブーで見つけることができる生き物の多くは、淡水の湿地になってから、池間島や宮古島本島などの周囲からやってきた生き物たちということになります。


これから先イーヌブーの環境が少しずつ変化していくと、今度はどんな生き物がやってくるのか、または見られなくなっていくのか、自分たちで観察を続けながら発見できたらよいな・・・ということで、今回は第1回目の生き物探しです。
幼稚園生から中学3年生までの子どもたち総勢22名で調査しました。


トンボさがしに夢中になっているうちに、広い水面の上を飛んでいるトンボ、植物が多い水辺にいるトンボ、草原にかくれてとまっているトンボ、林の上の方を飛んでいるトンボなどなど、トンボによって見つけられる場所が違う、ということにも気づいていました。


見つけた生き物は、持ち帰ってよく観察し、スケッチします。


よく見て大きくスケッチ。


これだけ他のトンボと違う、といって、羽に模様のあるトンボを見つけてくれた子もいました。一緒に図鑑で調べてみると、植生の多い池が好きな「アメイロトンボ」であることがわかりました。


そのほかに、今回見つかったのは、ヒメキトンボ、タイワンウチワヤンマ、ウスバキトンボ、タイリクショウジョウトンボ、ハラボソトンボ、コシブトトンボ、アオビタイトンボ、オキナワチョウトンボ、アオモンイトトンボ、リュウキュウベニイトトンボ、の11種類でした。
今後も、月1回を目安に子どもたちとの調査を続けていきたいと思います。

2015年8月17日月曜日

すまだてぃだより30号を掲載しました


すまだてぃだより30号ができましたので掲載いたします。

○今月の特集記事
福島県より9家族31名が来島
シマ学校~バンチのごちそう・2~
ジュウゴヤまつり今年も開催
イキマ島こよみ すまぬむぬカレンダー2016
地震・津波避難訓練を実施します
防災センター着工はじまる
今月の予定

こちらからpdf版をご覧いただけます

2015年8月13日木曜日

ジュウゴヤにむけてちょうちんづくりがスタートしました


昨年、50数年ぶりに復活した「ジュウゴヤちょうちんまつり」。今年も、旧暦8月15日のジュウゴヤには、手作りのちょうちんを持って水浜広場に集まり、十五夜の行事を継承していきたいと思います。
今年のジュウゴヤは9月27日、ということで、ジュウゴヤにむけて、子どもたちとおばあたちのちょうちんづくりがスタートしました。


昨年は、ボール紙を切り抜いて作っていましたが、作業が難しいため、今年は「小田原ちょうちん」方式で作ってみます。


今回は和紙に絵を描くところまで。
次回、絵を描いた和紙を、ちょうちんの骨組みに張り付けて組み立て作業を行う予定です。


このほかにも、各自オリジナルのちょうちんを作って出品する「ちょうちんコンテスト」も予定しています。今年はどんな力作のちょうちんが集まるのでしょうか・・・!出来上がりが楽しみです。