2018年5月24日木曜日

シマ学校~アダンを食べよう~を開講しました


5月のシマ学校は、「アダンを食べよう」です。
池間小学校の3年生~6年生と、生き生き教室のおばあたちと一緒に、よく熟れているアダンの実とアダンの新芽を探しに行きました。


一周道路沿いのカギンミ付近で、美味しそうなアダンの実を収穫。子どもたちはアダンの葉の鋭いトゲもなんのその、軽々と木に登って実をもいでいました。「昔のこどもたちは、どこのアダンが美味しいと知っていて、こんなにと採って食べていたよ」とおばあ達。


池間島では、アダンの実をよく食していましたが、新芽を食べたというお話は聞きません。昨年のアダンサミットで、石垣島の方から教えてもらった方法で、新芽料理にも挑戦してみようということになり、新芽も収穫しています。


収穫してきたアダンは、外側の「ツガキ」をぽろぽろと外して中身の「バス」を取り出します。


熟しすぎると、バスの部分がスカスカになってしまうので、中身が詰まっている実を採るのがポイントです。熟れていると、バスも柔らかく甘いのでそのままオヤツとして食べていましたが、料理に使うにはまだ少し硬いものの方が向いているそうです。


5mm程度の薄さにスライスしてから、なまりぶしと一緒に炒め煮にしていきます。


今回は、油で炒めてから調味料を加えて含め煮にする方法と、最初から調味料で煮込む方法の2パターンで調理してみました。


味付けはしょうゆとみりん。美味しそうな色に仕上がってきています。


こちらは、アダンの新芽と豚肉の炒め煮を作っているグループです。新芽は事前に何度もゆでこぼしてアク抜きをしてみましたが、食べてみるとまだ少しぴりぴりとした感触が残っていました。新芽料理は、新芽の選び方と下処理の方法がなかなか難しいということがわかりました。


アダンのツガキの先端(しゃぶって甘みを楽しんでいた部分)を削って、アダンジャムづくりにも挑戦してみることにしました。出来上がったジャムは、また後日みんなで味見をしてみたいと思います。

2018年5月23日水曜日

すまだてぃだより62号を掲載しました


すまだてぃだより62号ができましたので掲載いたします。

〇サニツ イラビジで潮干狩り
〇トライアスロン応援
〇昭和33年生作品展示会
〇各種総会開催
〇自治会総会まもなく
〇今月の予定

こちらからPDF版をご覧になれます

2018年5月1日火曜日

池間小3~6年生の総合の授業でアダンについて学習しています


昨年、池間島で開催した「琉球弧アダンサミット」では、池間小中学校の児童生徒のみなさんが総合の時間に研究したことを報告してくれました。島の暮らしを支えたもののひとつがアダンであった、ということを、年長者の方からの聞き書きや実証実験を通して自分たちで確かめてみるという調査報告は、大人たちからも大変好評でした。


今年もその研究を引き継いで、アダンという植物に着目した学習を進めようと、小学3年生~6年生の総合的な学習の時間に取り組み始めています。


1回目の授業となった今回は、まず、アダンってどんな植物だったっけ・・・?ということを思い出しながら、グループ毎に絵をかいて発表してもらうことからスタートしました。写真や実物は見ずに、憶えているかぎり具体的に絵を描きます。さすがに、普段からよく観察している(幼稚園時代からアダンに触れる活動をしてきた)だけあって、特徴をしっかりととらえた絵を描いていました。


生物学的には1種類とされているアダンですが、島のお年寄りの方々は「石」と「水」と2種類のアダンがあると言い、きっちりと見分けて使い分けもしています。こんなところにも注目しながら、まだまだ分からないことがたくさんあるアダンについて子どもたちと一緒に調べていきたいと計画しています。