2015年1月29日木曜日

池間小3・4年生が池間大橋についてインタビューをしにやってきました。


池間小の3・4年生は、現在総合的な学習の中で「池間大橋」について調べているそうです。
資料やインターネットで調べるのではなく、実際に橋が架かる前から島で生活してきた先輩方にお話を聞いてみようと、きゅ~ぬふから舎にやってきました。


池間大橋が開通する以前の暮らしや、大橋開通についての思い出、橋がかかって生活がどのように変わったかなどを質問していました。


池間大橋がかかる前は、「池間丸」や「黄金丸」(往復440円くらい)で狩俣まで渡り、狩俣からは路線バスで市内へ通学していたことや、緊急時は、漁師に頼んで漁船を走らせてもらったことなど、当時の暮らしについてのお話を直接聞けるとあって、子どもたちも真剣にメモをとっていました。インタビューや、調べ学習でわかったことは、後日新聞にまとめて報告してくれるそうです。

2015年1月27日火曜日

第9回シマ学校「ススキのほうきづくり」を開講しました


ススキの穂の種を落として束ね、丁寧にくくって作られたほうきがあります。この手仕事は、冬のあいだ、海に出ることができない男性たちが屋内で行う作業であったそうです。また、50~60代の方々のお話では、小学生の頃の冬休みの宿題として、ススキのほうきを2本ずつ作ってもっていくというものがあったそうです。とても実用的で、現在でも手作りのススキのほうきを使っている家庭をよく見かけます。


今回のシマ学校では、冬の手仕事であった「ススキのほうきづくり」に挑戦しました。
講師は、浜元直枝さんと仲間のぶさん。さらに、今回は特別に、池間小学校の総合的な学習の授業時間にあわせて開講され、幼稚園生と小学生全員の計27名が一緒に参加しての大規模なシマ学校となりました。


学童保育の子どもたちと一緒にきれいに種をおとしたススキの穂。一人30本~40本の穂を目安にほうきにしていきます。
穂の根本をそろえ、最初はススキ6本を麻ひもでしばります。子どもたちも真剣に作り方を教わっています。


次に、ススキを4本追加します。最初にしばった6本を2つに分けて、その間に挟み込むようにして4本追加し、交差したところをまた麻ひもでしっかりとしばります。10本の穂を2つに分け、その間にまた4本追加し、、、このような調子で、次々と4本ずつ穂を追加していきます。
だんだん難しくなってきました。


おばあたちは簡単そうに穂を足していきますが、「・・・?」となっている子どもたちも多いようです。
4本ずつ間に挟みながら穂を足していくと、先端がきれいなカーブを描いて反り、穂が広がってよりほうきらしくなってきます。


こちらも苦戦していますが、だんんだんと形になってきました。


それでもなんとか、おばあたちの手をかりながらほうきが出来上がってきました。完成した子どもたちはさっそく掃き心地を確かめています。
穂先は、はさみで切りそろえても良いのですが、そのままでもやわらかく、くるくるとカールしているので、チリをからめとるのには上等です。


そして、全員見事に完成したのがこちら。おばあたちからも拍手がおこりました。
小学生も、「ひもでしばるところが難しかったけれど、おばあたちに教えてもらって最後まで作ることができたのでよかった」と感想を話してくれました。
島の技術、島の知恵を子どもたちに伝えていく機会を今後もつくっていけたらと思います。 

2015年1月23日金曜日

ススキのほうきづくりに向けて、材料を集めています。


1月のシマ学校では、ススキの穂をつかったほうきづくりに取り組みます。そのため、材料となるススキの穂を集めているところです。
できるだけ穂が大きく、茎も太くてしっかりしているススキを選んで刈り取ってきます。今くらいの時期になると、ススキの穂が開いてふわっふわの状態になっているものから、風雨にさらされて種が全部落ちたものまでありますが、ふわっふわの種がまだ残っているものの方が、穂が切れにくく、丈夫なのだそうです。


刈り取ってきたススキは、暖かい日に天日に干しておきます。そして、葉をすべてとり、種もたたいて飛ばします。種をきれいに落としておかないと、掃いても掃いてもほうきからゴミが出てくる、なんてことになってしまいます。
きゅ~ぬふから舎の利用者のハルさんとヨシ子さんも作業を手伝ってくださいました。


学童保育の子どもたちも全員でススキの種とりです。「雪だ~~!」といってはしゃぐ子どもたち。全身ススキの種だらけになりながら、シマ学校にむけた準備が行われています。

2015年1月19日月曜日

すまだてぃだより23号を掲載しました


すまだてぃだより23号ができましたので掲載いたします。

○今月の特集記事
イーヌブーを活用した環境学習はじまる
池間大橋開通記念植樹~第5回つむばは・すまばな・うぐな~りば~開催のお知らせ
シマ学校~ウツマミの脱穀~
第3回池間島歌謡ショー開催
新春マラソン大会開催
今月の予定

こちらからpdf版をご覧いただけます。

2015年1月16日金曜日

1/14~16の期間、兵庫県立西宮南高校の生徒のみなさんが来島しました。


1月14日~2泊3日の日程で、兵庫県立西宮南高校のみなさんが民泊にやってきました。今年度最後の民泊受け入れです。
1月はキビ刈り・製糖の最盛期ということもあり、家業体験ではサトウキビを栽培している民家さんと一緒に、しーとぅーやー(砂糖屋)体験に挑戦しました。


6軒の民家さんが、それぞれ畑で刈り取ってきたサトウキビを持ち寄り、きれいに洗ってから汁を絞ります。


電動のサトウキビ絞り機に通すと、固いキビの幹からジューシーな汁がどんどん出てきます。
今年は特に糖度が高くできたようで、しぼり汁をそのまま飲んだ高校生は「甘い!!」と驚いていました。


約45Lほどの汁を絞ったところで、大鍋に移してまきで炊いていきます。

昔、かつおぶし工場を経営していて、砂糖もつくっていたという寛雄オジイ(95歳!)の指導で、灰汁をとりながら、ぐつぐつと煮詰めること約3時間。最初は緑がかった黄土色だったしぼり汁が、ミルクチョコレートのような茶色になっていきました。


砂糖を炊いていると、子どものころに池間島にあった製糖工場で「アミジャタ」をもらって舐めていた、というおじさんたちがどんどん集まってきました。「アミジャタ」といって砂糖が固まる前の水あめのような状態のものを、さとうきびに巻き取って、それを学校帰りにおやつとして食べていたのだとか。
「もう飴になっている」だとか「もっと煮詰めなくちゃ」だとか、いろいろと言っています。


こんな具合に煮詰まってきます。湯気は甘い匂いがします。


紆余曲折のすえ、煮詰まった「アミジャタ」をさとうきびに巻きつけて、みんなで舐めて帰ることができました。ほとんどの民家さんが、自分たちで砂糖をつくるのははじめて、ということで、「しーとぅーやー」体験初挑戦となりましたが、民家さんたちが一番楽しんでいたものと思われます。
高校生たちにとっても、思いでに残る体験となったのではないでしょうか。