2015年3月24日火曜日

第11回シマ学校「アンディ―を編む」を開講しました


先日ご紹介したとおり、今月のシマ学校では、「アンディ―」と呼ばれる網袋の制作に挑戦しました。
今回は、沖縄・九州の看護系大学の学生のみなさんが研修で来島中とのことで、全員でシマ学校に参加していただきました。


今回の講師は、仲間愛子さん。旦那さんのお父さんからこのアンディの作り方を習ったのだそうです。写真のアンディは、愛子さんが自分で編んで愛用している作品ですが、とても目がこまかく、ちいさな貝やタコでも逃げるということはなさそうです。


講師任命証を交付して、


さっそく作業に入ります。
一人ひとりに25mずつに切ったナイロンロープを配り、生き生き教室のみなさんと大学生がペアになって編み方を習います。


アンディを編むのが得意な人、編んだことがある人を中心に、みんながそれぞれに教え合っていました。


アンディーを編みながら、島の暮らしこと、海のこと、昔よく海で獲っていたもののことなど、いろいろなお話を聞くことができました。


学校が終わり、下校してきた小学生たちも途中から参加。あっという間に編み方を覚えています!

次回のシマ学校は、4月の2回目の大潮あたりに開講します。今回編んだアンディを完成させて、オバアたちとこどもたちとみんなで潮干狩りに出かける予定です。

2015年3月23日月曜日

キッチンカー「きゅ~ぬふから車」号がはじまります


島で採れた野菜や野草、雑魚などを素材にした、おいしいテンプラを作って販売しようという計画が着々と進んでいます。
島の素材をつかったテンプラヤー、しかも移動販売が可能なキッチンカーで営業します。その名も「きゅ~ぬふから車」!!
4月からの開店にむけて、本日はテンプラの試作販売をしております。場所は、きゅ~ぬふから舎の目の前です。


きゅ~ぬふから舎のオジイオバアたちとおしゃべりしながら、木陰でのんびりとテンプラを食べられる場所づくりも進めています。
車の外装も、看板も、テーブルもベンチもまだまだこれからですが、準備が整い次第、こちらでもお知らせいたします。どうぞお楽しみに!

池間島のジュウゴヤちょうちんまつりの冊子ができました


昨年旧暦8月15日(9月8日)に開催したジュウゴヤちょうちんまつりの一部始終をまとめた小冊子が完成しました。


ちょうちんまつり復活までのドキュメントのほか、十五夜の日にまつわる記憶を集めた聞き書き、文献等の中から、十五夜に関する資料を抜粋して掲載させていただきました。


この取り組みは、平成26年度宮古島市の地域づくり支援事業という助成を活用して実施しました。この予算にて冊子を作成し、今回の取り組みを記録にとどめることが可能となりました。ささやかな冊子ではありますが、お楽しみ頂けましたら幸いです。

この冊子はNPO事務所にて無料で配布しております。なお、ご希望のかたには郵送いたしますので、NPO法人いけま福祉支援センター(0980-75-2870)までお問い合わせください。

2015年3月20日金曜日

アンディーラを編む


今月のシマ学校のテーマは「アンディーラを編む」です。
アンディーラとは、縄を編んでつくられた網状の袋のことで、海に潮干狩りに行くときに持っていって獲物を入れたり、土のついた芋を入れて海水でごろごろと洗うときに使ったりと、生活の様々な場面で活躍します。かつてはアダナスをなった縄で編んでいたそうですが、現在はほとんどがナイロンロープでつくられたものになっています。
漁師の男性たちのほうが得意な作業ということで、手先の器用な島のオジイに作り方を習ってきました。
今回教えていただいたのは、上原光雄さんです。


輪っかをつくり、足の指に引っ掛けておき、目の大きさを揃えた輪の下に結び目を作っていきく作業を繰り返します。
練習用に輪を大きくとっていますが、目の大きさを均等に作っていくのがなかなか難しい作業です。


こちらは先生の作品。目が揃っていて美しい仕上がりです。編むスピードも速く、1時間ほどでここまで仕上がりました。

今月のシマ学校は3月24日(火)14時~。翌月のサニツ(浜降り)に持っていけるように、オバアたちと、子どもたちとアンディーラ編みに挑戦してみたいと思います。

2015年3月19日木曜日

ウツマミの種をまきました(2年目の挑戦)


昨年まいたウツマミの収穫についてはここでは触れていませんでしたが、実は、大失敗、だったのでした。さやがついたものの、実が入らなかったのです。
ウツマミの栽培を教えていただいた前泊勤さん(90歳)にあらためて聞いてみると、重要なポイントは以下だそうです。
(昨年はすべてのポイントを見事に外していたため、実が入らなかったというわけです。)


・間隔を広くあけて植えること(枝がのびて混み合うと実が入らない)
・芽が出て育ってきたら、一番弱いものを残して間引くこと(強そうな木にはあまり実が入らない)
・肥料はあたえないこと(養分が多いと枝葉ばかりが成長して実が入らない)

今年こそは、、、ということで、勤さんの教えを忠実に守り、間隔を広くとって種をまきました。今年こそ豆が収穫できるよう、昨年の反省をいかして栽培にのぞみたいと思います。

2015年3月13日金曜日

琉球大学医学部の学生のみなさんが民泊にやってきました


3月12日~13日の日程で、琉球大学医学部の学生さん6名が池間島にやってきてくれました。「地域医療を学ぶための学生セミナ​ー」というフィールドワークの一環なのだそうです。
池間島で民泊をしながら島の暮らしを体験してみたい、ということでお話をいただき、実現しました。
 

1日目は、宮古病院や地域に根差した診療所などでの研修を終えた後、夜になって池間島に到着。民泊する山口さんのお家で大量の夕食をいただきながら、代表の前泊によるレクチャーがはじまりました。私たちのNPOが池間島で取り組んでいることの紹介からはじまり、島で本当に必要な地域医療・地域福祉とはどういうものなのか?などなど、とどまることのない熱い想いに、みなさん熱心に耳を傾けてくださいました。


2日目は、朝からイカを釣り上げたり、山口修さんと一緒に船で漁業体験に出かけたり、きゅ~ぬふから舎の利用者さんとも交流したりと、盛りだくさんの半日だったようです。


将来、地域医療に携わるお医者さんになるときには、ぜひ池間島での体験を思い出してもらえたらなあと願っています。
ハードなスケジュールの中、池間島まで足をはこんでくださってありがとうございました。またいつでも遊びにきてください!

2015年3月10日火曜日

すまだてぃだより25号を掲載しました


すまだてぃだより25号ができましたので掲載いたします。

○今月の特集記事
池間大橋開通23周年記念植樹~つむばな・すまばな・うぐな~りば~開催しました
池間島の市場 朝市毎週開催しています!
池間島の文化財選定を計画中
マイバイの側溝安全に!?
ミャークヅツの日程確定
今月の予定

こちらからpdf版をご覧いただけます。

2015年3月5日木曜日

豆・まめ・マミ


今年も豆をまく季節がやってきました。もう、とっくにやってきていたのですが、本日やっと蒔くことができました。
今回蒔いたのは、左下の「黒アズキ」と呼ばれるササゲです。左上は、伊良部島の方から分けていただいた「黒アズキ(ッフマミ)」、右上も同じく伊良部島の「赤アズキ(アカマミ)」。右下は昨年から栽培復活に挑戦している、ウツマミ(下大豆)で、こちらもそろそろ蒔き時です。


黒アズキには、旧暦6月ごろに収穫できる「6月マミ」と旧8月ごろ収穫の「8月マミ」があり、6月マミは旧正月からユーイ(旧暦1月15日)までのあいだに蒔くのだと教えていただきました。山城美枝さんに、毎年自家採種している6月マミの種を分けていただいたので、さっそく畑に蒔いてみました。
ペットボトルが被せてあるのは、発芽したばかりの豆を鳥たちに食べられないようにするための工夫で、こちらも美枝さんのアイディアです。


ちょうど1週間ほど前に6月マミを蒔いた、という美枝さんの畑を見せていただくと、すでにきれいに芽がでていました。
「鳥に見つからないように、島らっきょうやにんにくの葉の間に植えてあるよ。それでも鳥はちゃんと見つけて食べてる(笑)」というように、なんと、既に植えてある作物の隙間に種を蒔いていたのでした。
らっきょうやにんにくは4~5月頃に収穫してしまうので、それ以降はアズキの茎が横に広がって伸び、見事に作物が入れ替わるというわけです。小さな畑(カフウ)を上手に回転させていろいろな作物をつくる知恵だなあと感心してしまいました。


毎年、収穫した黒アズキは、行事の日の特別な豆おにぎりに、ジュウゴヤのフキャギに、お供えやハレの日のごちそうに使うために大切に保存しています。(今日はユーイ(旧暦1月15日)の行事があったため、特大豆おにぎりをいただきました。)
以前は8月マミも作っていたそうですが、収穫が台風時期と重なるため栽培が難しく、美枝さんのところには種は残っていないそうです。6月マミよりも少し小さく、味も良いのだそう。池間島の8月マミを今でも栽培している方がいれば、その種を大切に保存しながら作る人を増やしていきたいと思います。