2015年3月5日木曜日

豆・まめ・マミ


今年も豆をまく季節がやってきました。もう、とっくにやってきていたのですが、本日やっと蒔くことができました。
今回蒔いたのは、左下の「黒アズキ」と呼ばれるササゲです。左上は、伊良部島の方から分けていただいた「黒アズキ(ッフマミ)」、右上も同じく伊良部島の「赤アズキ(アカマミ)」。右下は昨年から栽培復活に挑戦している、ウツマミ(下大豆)で、こちらもそろそろ蒔き時です。


黒アズキには、旧暦6月ごろに収穫できる「6月マミ」と旧8月ごろ収穫の「8月マミ」があり、6月マミは旧正月からユーイ(旧暦1月15日)までのあいだに蒔くのだと教えていただきました。山城美枝さんに、毎年自家採種している6月マミの種を分けていただいたので、さっそく畑に蒔いてみました。
ペットボトルが被せてあるのは、発芽したばかりの豆を鳥たちに食べられないようにするための工夫で、こちらも美枝さんのアイディアです。


ちょうど1週間ほど前に6月マミを蒔いた、という美枝さんの畑を見せていただくと、すでにきれいに芽がでていました。
「鳥に見つからないように、島らっきょうやにんにくの葉の間に植えてあるよ。それでも鳥はちゃんと見つけて食べてる(笑)」というように、なんと、既に植えてある作物の隙間に種を蒔いていたのでした。
らっきょうやにんにくは4~5月頃に収穫してしまうので、それ以降はアズキの茎が横に広がって伸び、見事に作物が入れ替わるというわけです。小さな畑(カフウ)を上手に回転させていろいろな作物をつくる知恵だなあと感心してしまいました。


毎年、収穫した黒アズキは、行事の日の特別な豆おにぎりに、ジュウゴヤのフキャギに、お供えやハレの日のごちそうに使うために大切に保存しています。(今日はユーイ(旧暦1月15日)の行事があったため、特大豆おにぎりをいただきました。)
以前は8月マミも作っていたそうですが、収穫が台風時期と重なるため栽培が難しく、美枝さんのところには種は残っていないそうです。6月マミよりも少し小さく、味も良いのだそう。池間島の8月マミを今でも栽培している方がいれば、その種を大切に保存しながら作る人を増やしていきたいと思います。

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