2015年8月18日火曜日

イーヌブー(池間湿原)で生き物調査を行いました


「タカラ・ハーモニストファンド」の助成をうけて、イーヌブー(池間湿原)の鳥瞰・虫瞰調査がはじまりました。
今回は、虫の目での調査、ということで、学童保育の子どもたちと一緒に生き物探しです。講師として、沖縄自然環境ファンクラブの藤井晴彦さんにお越しいただきました。藤井さん、じつは、沖縄県の天然記念物である「ミヤコサワガニ」の発見者でもあるんです。


イーヌブーは、もともとは海とつながっている入江だったところ。1963年から1982年にかけて行われた漁港整備で海と遮断され、現在は淡水の湿地となっています。いまイーヌブーで見つけることができる生き物の多くは、淡水の湿地になってから、池間島や宮古島本島などの周囲からやってきた生き物たちということになります。


これから先イーヌブーの環境が少しずつ変化していくと、今度はどんな生き物がやってくるのか、または見られなくなっていくのか、自分たちで観察を続けながら発見できたらよいな・・・ということで、今回は第1回目の生き物探しです。
幼稚園生から中学3年生までの子どもたち総勢22名で調査しました。


トンボさがしに夢中になっているうちに、広い水面の上を飛んでいるトンボ、植物が多い水辺にいるトンボ、草原にかくれてとまっているトンボ、林の上の方を飛んでいるトンボなどなど、トンボによって見つけられる場所が違う、ということにも気づいていました。


見つけた生き物は、持ち帰ってよく観察し、スケッチします。


よく見て大きくスケッチ。


これだけ他のトンボと違う、といって、羽に模様のあるトンボを見つけてくれた子もいました。一緒に図鑑で調べてみると、植生の多い池が好きな「アメイロトンボ」であることがわかりました。


そのほかに、今回見つかったのは、ヒメキトンボ、タイワンウチワヤンマ、ウスバキトンボ、タイリクショウジョウトンボ、ハラボソトンボ、コシブトトンボ、アオビタイトンボ、オキナワチョウトンボ、アオモンイトトンボ、リュウキュウベニイトトンボ、の11種類でした。
今後も、月1回を目安に子どもたちとの調査を続けていきたいと思います。

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