4月22日(土)、今年度最初のシマ学校が開校しました。2017年度第1回シマ学校は、池間島で収穫したムギの脱穀とムズク(麦粉)づくりです。生き生き教室のおばぁたち、学童の子どもたちが参加しました。
まずは、ツグッラ(キクメイシ)と呼ばれるサンゴの石に、束ねたムギの穂をこすりつけて実を外します。先生のおばぁたちに教えてもらって、子どもたちは上手にできるようになりました。
こちらは、ムギの穂を束ねているところ。一掴み分ぐらいのムギを穂をそろえて束にしておくと、脱穀作業ができます。
ツグッラで穂を外したものを、ムイジャウキ(底が平らなザル)に入れます。まだ実と殻が混ざっている状態です。
次に、外に出て、ムイジャウキをゆすって殻だけを風に飛ばす作業をします。これはとても難しい作業。おばぁたちにやってみせてもらいます。
殻だけがムイジャウキの外に飛ばされて 、実だけがだんだんムイジャウキ中央に集まってきます。「ふしぎ~」と子どもたちは真剣に見ていました。
さて、殻を飛ばした後は、木臼で搗きます。 「昔、お嫁さんが仕事がきついと泣きながら木臼でムギを搗いたって。泣いた涙が中に落ちて、涙といっしょにムギを搗いたって。それからムギを搗くときは、塩水をちょっと入れて湿らせて搗くということですよ」と、仲原ソヘ子さんが教えてくれました。
搗いたもの、今度は石臼で挽いてムズク、粉にします。
ちょっとずつムギ粒を石臼の上の穴から入れて、取ってを持って回します。側面から引き立てのムズクが出てきました。ちょっと甘く香ばしい良い匂いがたちます。
挽き立てのムズクに、黒糖を混ぜて食べてみました。昔の子どもたちがやっていた食べ方をおばぁたちに教えてもらいました。ガジュマルの葉っぱをスプーンにして食べる方法です。
おばぁたちも、久しぶりに食べるムズクの味に、子どものころを思い出したそうです。
現代っ子の子どもたちに、ムギを煎って挽いただけの素朴なおやつ「ムズク」は果たして口に合うのかな・・と思ったのですが、結果は大人気でした。
子どもたちは、ガジュマルの葉っぱのスプーンを使って、パクパクと夢中でムズクを食べていました。
今回のシマ学校では、池間島で収穫できたムギは少しだったので、来間島でムギを生産している国仲富美男さんにムズクにする分を分けていただきました。
今年はムギの収穫量を増やして、味噌の麹も作ってみたいと考えています!
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