2015年12月20日日曜日

シマ学校で「島の素材をつかった民具づくり」に挑戦しました


今回のシマ学校は、島にある素材を使った民具づくり、ということで、与那国島から講師をお迎えしての開講となりました。講師にお迎えしたのは、與那覇有羽さん(29歳)。与那国生まれ・与那国育ちで、材料の育成からさまざまな民具づくりまでをこなす若手の民具職人です。


まずは、参加した学童保育の子どもたちと一緒に材料となる素材を集めにいくところからスタートしました。島を歩いて、使える素材を収穫していきます。
サニン(月桃)はとても良い香りのする植物で、餅を包んで蒸すムーチーなどにも使われますが、茎からは美しく丈夫な繊維がとれます。


山をあるいて材料を探します。


マーニ(クロツグ)は、葉を乾燥させて敷物やカゴを編んだり、幹のまわりを覆っている毛の部分をなって縄にすることもできるそうです。
ゆうちゃん先生、池間の子どもたちにも大人気です。


センターに戻り、午後からはさっそく収穫してきた材料をつかって民具づくりスタート。この日は、生き生き教室のみなさんと、学童保育の子どもたち、平良から参加してくださった方のほか、世界各国から池間方言の調査のため来島している学生のみなさんも参加してのシマ学校となりました。世代も国籍も違う40名がみんなで一緒に民具づくりに取り組みます。


まずは、マーニの葉で一番簡単な草編み玩具の”金魚”を編む練習から。子どもの頃に風車などをつくって遊んだ記憶を思い出しながら、編み方を復讐していきます。


続いて、池間で”カウス”と呼ばれ(沖縄方言では”ガンシナー”)、重いものや甕やカゴなどを頭上運搬する際に、頭の上に敷くざぶとんのようなものを作ってみました。乾燥させたクバの葉を芯にして、これまたトゲをとって乾燥させたアダンの葉を巻きつけていきます。


きつく巻きつけるのに力が必要ですが、子どもたちも上手に作っていました。


ふちの装飾などもいろいろなパターンで作ることができるので、おしゃれな鍋敷きやお盆に供えるスイカを置く台などとしても使えそうです。


続いて、乾燥させたクバの葉で”クバヅー(つるべ)”づくりに挑戦しました。
井戸から水を汲む際に使っていたことがある、という方もいて、池間の方々にもなじみの深い道具です。


実は、池間にはクバヅーを作れるような若い葉がとれるクバの木があまり生えていないため、今回はゆうちゃん先生に与那国島から大量のクバの葉を持ってきていただいたのでした。乾燥させた若いクバの葉を、一度水につけてやわらかくしてから使います。


難易度が高いかと思われましたが、コツをつかむと子どもたちでも上手に丸く形をつくることができていました。


最後は、アダン葉のむしろ。トゲをとって乾燥させたアダンの葉を、編み台をつかって編んでいきます。
池間では、むしろといえば”タラマムッス”というほど、多良間島で作られたものを購入することがほとんどだったそうです。しかし、同じ方法で、アダンの気根をなった縄(アダナス)を縦糸と横糸につかい、アウダ(もっこ)を作っていたというお話もききました。


椅子に腰かけながら、向かい合ってむしろ編みに挑戦。葉を足して、縦糸を交差させるだけなので、簡単に編むことができます。
アダン葉のほかに、先日イーヌブーで刈ってきて乾燥させたヒメガマの葉も使って編んでみました。


こちらが、ヒメガマの葉で編んだむしろ。なめらかで艶があり、手触りも良い感じです。
なにより、トゲをとったり伸ばしたりという下処理が一切必要ないのも魅力的な素材です。


こちらがアダン葉のむしろ。ざっくりと素朴な感じです。


島にあるいろいろな素材をつかって、先人の知恵から学びながら生活の道具をつくる、という体験を、さまざまな世代の方たちが一緒にできた貴重なシマ学校でした。島の手仕事として残しながら、販売できるものを創りだしていけるよう努力していきたいと思います。

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