2015年12月9日水曜日

アダンの葉を収穫しています


島の周囲や畑のまわりなど、いたるところに生えているアダン。池間島では、アダンの気根からとれる繊維でロープや網、ぞうり、かごなどの生活用具を作ったり、アダンの枯葉を集めて薪にしたり、幹を住宅の柱として使用したり、実に至っては子どもたちのオヤツのほか燻製用のまきとしても重宝していました。
まさに、暮らしに欠かせない植物です。


今回は、次回のシマ学校でとりくむ民具づくりにむけて、アダン葉の収穫をしています。
アダン葉は、ふちと中筋の裏側に鋭いトゲがついていて、素手ではとても扱いづらいため、頑丈なゴム手袋で収穫に臨みました。また、海岸沿いなど風当りの強い場所では、葉が短く民具づくりには向かないため、畑のまわりや島の中央付近に生えているアダンを探して、良さそうなものを刈り取り。


収穫してきた生葉が乾燥しないうちに、中筋に沿って真ん中から半分に裂いて、両脇のトゲも取り除きます。


トゲをとった葉は、乾燥すると丸まって縮んでしまうので、繊維と垂直の方向に丸めてのばしておきます。
下校してきた小学生たちが「やりたい!」と言って加勢してくれたおかげで、少しだけ作業がスピードアップしました。


このようにしてアダン葉のテープをつくっておけば、いつでもカゴや玩具づくりなどに使えるのでは・・・と企んでいますが、はたしてどうなることやら。
今月19日には、与那国島から若手の民具職人を講師に迎え、島の素材の加工の仕方を習ってみたいと計画をしています。

0 件のコメント:

コメントを投稿