2日目の午前中は、民家さんと家業体験、午後はみんなで海の体験となりました。
今回の体験は「タルマーイ・スゥーニクズ」。
タルマーイとは池間島の言葉で、海を「タル眼鏡」で見て回って漁をするという意味です。スゥーニクズは、サバニ漕ぎという意味です。
まず最初に川上直輝さんからスゥーニの漕ぎ方のレクチャーを受けました。
子どもたちのグループは全部で8つ。まず最初の出発は、2つのグループが2艇のスゥーニに乗り、漕ぎ出します。
がんばってねー!!と声援が飛びます。
スタートはミジュンマと呼ばれる浜です。ミジュンマは公民館の横、池間島の集落に近い浜のひとつです。
毎年6月頃に行われる池間島の伝統行事ヒャーリクズ(ハーリー)も、舞台はここミジュンマです。
天気が心配された今回の体験ですが、開始頃は風もやみ、波も穏やかになりました。
当初の予定通り、ミジュンマを出発したスゥーニは、ウハルズ神社前を通過、トゥガイ(岬)をひとつぐるっと回って、ナカマグス(仲間越)という浜にゴールするというコースを行くことができました。
出発後はゆっくりタルマーイを楽しみ、岬を回った後は、警戒船の船長さんの合図で競漕をします。
うちの子どもたちはだいじょうぶかな~っと、見守る民家と集落のみなさん。トゥガイ(岬)を回って見えなくなるまで、見守っています。
双眼鏡は、池間島でカツオ船が操業していたときに実際に船上で「鳥山」を見つけるために活躍していたという年代物です。
ミジュンマを陸路で出発したグループがナカマグシに到着したら、海上からナカマグシに到着したグループと交替し、今度はナカマグシからミジュンマまでスゥーニを漕いで帰ってきます。
スゥーニを待っている間、子どもたちは浜で遊んでいました。さまざまな漂着物を拾ったり、水切りをしたりと待ち時間も楽しそうです。
民家のみなさんだけでなく、ぞくぞくと島の人たちスゥーニクズの応援に集まってきました。
介護事業所きゅ~ぬふから舎のおじぃ、おばぁたちも車椅子から応援しました。
ナカマグシからミジュンマにスゥーニが到着。
漕ぎ手たちは無事船旅を終えて、仲間に迎えられてうれしそうです。
ミジュンマとナカマグシの間を2往復したタルマーイ・スゥーニクズ。
最後のグループのスゥーニがミジュンマに到着し拍手で迎えられました。
子どもたちは「まだま漕ぎたーい!!」とのこと。タルマーイしてスゥーニクズするのはとても楽しかったみたいです。
最後は「完漕認定証」を手渡して、体験終了。
無事みんな海路を完漕、昔の集落跡を通る陸路をトレッキングできてよかったです。
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