7月26日から28日の日程で、沖縄離島から小学5年生30名が来島しました。今回は、与那国小(与那国)、白浜小(西表)、大原小(西表)の3校です(阿波連小(渡嘉敷)も来島予定でしたが、残念ながら感冒の流行により直前で渡航を見合わせることになりました)。
家業体験では、港内で釣りをするグループも。男子グループは姿が上からも確認できる(!)大物狙い、こちらの女子チームは群れで湾に入ってきたミジュン(イワシ)をたくさん釣っていました。どちらのグループも夕ごはんで食べるとのこと。
今回体験学習のプログラムは「アダナスで縄をつくろう!」です。子どもたちは民家のみなさんと一緒にまずアダナスを採ってきました。それを薄く裂き、縄を綯ってロープを作りました。細いものには穴を開けた貝殻などを通して飾りに。太いものは長くして、民家グループごとに縄跳びをして、回数を競いました。
離島出身の子どもたちにとって、アダン自体は非常に見慣れた植物ですが、実際にアダナスをとってロープをつくるというのは初めての経験だったようです。午後の交流会では、それぞれ自分の島やアダン文化の紹介をしました。池間小中学校の児童生徒も加わって、アダンのことについて総合学習の時間で調べたことを発表しました。また、各小学校には「校歌遊戯」があるということなので、お互いに披露し合い、楽しい交流会となりました。
2017年7月28日金曜日
2017年7月22日土曜日
アダンバの製造もしています
アダンサミット開催に向けて、着々と準備が進んでいます。
この日は、生き生き教室に集まるオカアターと一緒に、アダン葉のトゲ取り作業を行いました。
鋭いトゲが刺さると痛いので、厚手のゴム手袋を用意していましたが、さすがはオカアター。素手で大丈夫よ、と手袋なしで作業をこなしていました。
てきぱきと作業が進み、1時間ほどで山のようにあったアダンバのトゲ取りが終了。
このアダンバは、このまま乾燥させて、アダンバむしろを編む材料になります。アダンサミット2日目の手業ワークショップにて、与那国島の与那覇有羽さんが作り方を教えてくださる予定です。どうぞお楽しみに!
トゲ取り作業の後は、アダンサミット1日目の交流会で踊る出し物の練習が始まりました。生き生き教室に集まるみなさんは、「儀間利津子とオカアター」としてサミット1日目に発表もしていただきます。池間島の暮らしに欠かすことのできなかったアダンのお話。どんなお話が飛び出すのか今から楽しみです。
2017年7月20日木曜日
アダナスの製造をしています
アダンサミット開催にむけて、池間島では着々と準備が進められています。
NPO法人いけま福祉支援センターが運営する介護事業所「きゅ~ぬふから舎」は、まるでアダナス作業所のようになっています。
島のオジさん方にアダナス採取をお願いしており、毎日持ち込まれる根っこを毎日オジイ・オバアが裂いています。
昔を思い出すのか、よい笑顔を見せてくれます。
細かく裂いて繊維状にしたアダナスは、天日に干して乾かして、アダンサミット2日目の手業ワークショップで使用します。
当日は、池間島の前泊勤さんに『フダミ』とよばれる海用の草履の作り方を教えていただく予定です。どうぞお楽しみに!
※用意できる材料に限りがありますので、手業ワークショップへのご参加を希望される方は、事務局までご参加人数をお知らせくださいますようお願いいたします。
2017年7月13日木曜日
アダンバだけで芋が炊けるのか!?実験
7月13日(木)14:00から、池間小中学校にて、「アダンバだけで芋を炊く」、「アダンツーで燻製をつくる」に挑戦しました。中学生の総合学習の時間です。
この日、佐良浜出身の前里正則先生が佐良浜の友人にお願いして、燻製用にとカツオを5尾準備してくれました!午前中の技術の授業で、中学3年生がさばきました。サクにしたカツオは塩茹でにします。
今回の実験、アダンバだけで煮炊きをしてきた経験者である島のおばぁ、仲間ヤス子さんと与那嶺ヒデさんに監督をしてもらいます。シマ学校校長の儀間利津子さんも来てくれました。
先週、島の一周道路北側で採取した乾燥したアダンバを準備します。さっそくヒデさんが手際よく束を作っていきます。両手で一掴みくらいの量を束ねます。アダンバを焚物に使うには、まずこの作業が大事とのこと。
今回炊く芋はこちら。外側は白く、中はところどころ紫色のさしが入ったものが混じる芋です。島の人が長らく食べてきた種類の芋と思われます。これも前里先生が調達してきてくれました。
水加減はヤス子さんが指示。ヒタヒタよりやや少ないぐらいが目安でした。ヤス子さん曰く「昔は、もっと芋が小さかったよ。みんな芋が主食でよく食べたから、大きくなる前に収穫していたからね」。
点火するとアダンバは勢いよく燃え始めました。
芋を炊く横では、カツオの燻製づくりを開始。網に塩茹でしたカツオを乗せ、つくっておいた熾火に乾燥させたアダンツーを置き煙を出します。煙が十分上がってきたら、カツオの上にアルミホイルを被せました。
芋炊きは、束にしたアダンバを絶やさず、しかし一度に入れすぎず、タイミングよくくべていくことが大事。アダンバの束の火力は強いです。点火から10分弱で沸騰しました。
アダンバを要領よく燃やしていくやり方をヤス子さんとヒデさんに教わります。軽トラックの荷台いっぱいに準備したアダンバがどんどん減っていきます。
ストップウォッチで時間をはかっています。ヤス子さんにアダンバの入れるタイミング、灰のかき出し方を習い、中学生も上手になっています!
男子はアダンバ置き場から、アダンバを運ぶ係。
アダンバの火力は衰えず、火の番はかなり汗をかきます。約40分、炊き続けて、おいしい茹で芋ができました。
となりの燻製もだいぶ色づいてきました。いい匂いがします。
カツオもタコも飴色に。タコは屋嘉比校長先生が持って来てくれました。カツオもタコも噛めば噛むほど味があります。
できたてのカツオを味見。「かんばしい~!この匂い、とっても懐かしい。昔を思い出すよ」とうれしそうに話すやすこさん。
できたてのカツオとタコの燻製、あつあつの茹でた芋。おいしい匂いに包まれながら、昔の話で盛り上がりました。「芋を炊いて鍋底にできるお焦げがとっても甘くて、焦がしすぎると苦いけど・・、あれが子どものころ楽しみだった~」と語るおばぁたち。
片手に芋、片手にカツオのなまり節、これが最高!とヤス子さんとヒデさん。これぞ池間島の昔のごはん。今より煮炊きの作業に時間はかかるけど、本当においしいものを食べていたんですね。
今回、中学生の授業で昔の話の聞き書き調査で得られた情報「池間では昔はアダンバだけで芋を炊いていたんだよ」を実験したわけですが、話の通り、炊くことができました。アダンバの量や、芋および水の量、実際にかかった時間など、詳細に記録しました。今回得られた結果は、8月5日開催のアダンサミットで中学生が発表します。お楽しみに!
この日、佐良浜出身の前里正則先生が佐良浜の友人にお願いして、燻製用にとカツオを5尾準備してくれました!午前中の技術の授業で、中学3年生がさばきました。サクにしたカツオは塩茹でにします。
今回の実験、アダンバだけで煮炊きをしてきた経験者である島のおばぁ、仲間ヤス子さんと与那嶺ヒデさんに監督をしてもらいます。シマ学校校長の儀間利津子さんも来てくれました。
先週、島の一周道路北側で採取した乾燥したアダンバを準備します。さっそくヒデさんが手際よく束を作っていきます。両手で一掴みくらいの量を束ねます。アダンバを焚物に使うには、まずこの作業が大事とのこと。
今回炊く芋はこちら。外側は白く、中はところどころ紫色のさしが入ったものが混じる芋です。島の人が長らく食べてきた種類の芋と思われます。これも前里先生が調達してきてくれました。
水加減はヤス子さんが指示。ヒタヒタよりやや少ないぐらいが目安でした。ヤス子さん曰く「昔は、もっと芋が小さかったよ。みんな芋が主食でよく食べたから、大きくなる前に収穫していたからね」。
点火するとアダンバは勢いよく燃え始めました。
芋を炊く横では、カツオの燻製づくりを開始。網に塩茹でしたカツオを乗せ、つくっておいた熾火に乾燥させたアダンツーを置き煙を出します。煙が十分上がってきたら、カツオの上にアルミホイルを被せました。
芋炊きは、束にしたアダンバを絶やさず、しかし一度に入れすぎず、タイミングよくくべていくことが大事。アダンバの束の火力は強いです。点火から10分弱で沸騰しました。
アダンバを要領よく燃やしていくやり方をヤス子さんとヒデさんに教わります。軽トラックの荷台いっぱいに準備したアダンバがどんどん減っていきます。
ストップウォッチで時間をはかっています。ヤス子さんにアダンバの入れるタイミング、灰のかき出し方を習い、中学生も上手になっています!
男子はアダンバ置き場から、アダンバを運ぶ係。
アダンバの火力は衰えず、火の番はかなり汗をかきます。約40分、炊き続けて、おいしい茹で芋ができました。
となりの燻製もだいぶ色づいてきました。いい匂いがします。
カツオもタコも飴色に。タコは屋嘉比校長先生が持って来てくれました。カツオもタコも噛めば噛むほど味があります。
できたてのカツオを味見。「かんばしい~!この匂い、とっても懐かしい。昔を思い出すよ」とうれしそうに話すやすこさん。
できたてのカツオとタコの燻製、あつあつの茹でた芋。おいしい匂いに包まれながら、昔の話で盛り上がりました。「芋を炊いて鍋底にできるお焦げがとっても甘くて、焦がしすぎると苦いけど・・、あれが子どものころ楽しみだった~」と語るおばぁたち。
片手に芋、片手にカツオのなまり節、これが最高!とヤス子さんとヒデさん。これぞ池間島の昔のごはん。今より煮炊きの作業に時間はかかるけど、本当においしいものを食べていたんですね。
今回、中学生の授業で昔の話の聞き書き調査で得られた情報「池間では昔はアダンバだけで芋を炊いていたんだよ」を実験したわけですが、話の通り、炊くことができました。アダンバの量や、芋および水の量、実際にかかった時間など、詳細に記録しました。今回得られた結果は、8月5日開催のアダンサミットで中学生が発表します。お楽しみに!
2017年7月7日金曜日
【アダンサミット】事前申し込みについて
アダンサミットについて、早速たくさんのお問い合わせをいただいております。(うれしい悲鳴です・・・!)
お問い合わせの多かった、事前の申し込みについて、あらためてご案内させていただきます。
〇プログラムはすべて参加無料です。
〇プログラムはすべて申し込み不要です。直接会場へお越しください。
〇5日の交流会および6日のアダンの手業ワークショップへのご参加をご希望の方は、人数把握のために事務局まで参加人数をお知らせくださいますようお願いいたします。
おねがい
※ワークショップでは、用意できる材料に限りがあります。参加人数が多くなった場合、全員に行き渡らない可能性があります。どうかご了承ください。
※交流会では、アダン料理のほかに池間島の料理を持ち寄って行います。ご参加される皆様は、食べ物が飲み物をお持ちよりください。ご協力よろしくお願いいたします。
すまだてぃだより52号を掲載しました
すまだてぃだより52号ができましたので掲載いたします。
〇シマ学校~アダナスをあむ!~
〇アダンについて教えてください!
〇「琉球弧アダンサミット」開催します
〇離島体験交流促進事業 スゥーニマーイ~具志川小と池間小が交流しました~
〇オカガニ観察会
〇大神島のハーリー
〇金城駿介さんバド大会優勝!
〇今月の予定
こちらからPDF版をご覧になれます。
2017年7月6日木曜日
アダン葉の収穫をしています
アダンサミット開催に合わせて、池間小中学校では総合的な学習の時間でアダンについて学習しています。
池間島におけるアダン利用について教えてもらおうと、中学生たちがお年寄りから聞き書きを行ったところ、樹木の乏しい池間島ではなんとアダンの枯葉をメインの燃料として利用していたとのことでした。
アダンの枯葉のみで、本当にお芋が炊けるのか?!いったいどれくらいの量のアダンバが必要なのか?ということを、実証実験をしてたしかめてみることになりました。この日は、炎天下の中アダンバを集めに出かけています。
アダンのトゲと格闘しながら、軽トラック1台分の枯葉を集めました。実証実験の結果は、アダンサミット内で報告してくれる予定です。お楽しみに!
一方、こちらはアダンの手業ワークショップで使用するアダンバを確保するため、スタッフでこつこつと下処理を行っています。
アダンの生葉を収穫して、トゲをとって均一な太さに裂いて、アダンバのテープをつくります。乾いてくると葉が反って縮んでしまうので、反らないようにくるくると丸めてみました。
ワークショップでは、竹富島からお招きする松竹昇助さん、与那国島からの與那覇有羽さんを中心に、アダンバを編んでつくる小物や玩具の作り方を習おうと計画しております。ワークショップの詳細が決まりましたら追っておしらせいたします。
2017年7月4日火曜日
琉球弧アダンサミットin池間島 開催決定!
8月5日(土)・6日(日)、池間島にて「琉球弧アダンサミット」を開催することが決定しました。
島によってアダンと人の関わり方も様々ですが、それを持ち寄ってアダン文化について考える機会を持ちたいと思います。
サミットの内容についてや、開催にむけた準備の様子なども、こちらで紹介していきます。
詳細は、琉球弧アダンサミットのページよりご覧ください。
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