2016年7月29日金曜日

7月27~29日の日程で沖縄離島4島から小学生が来島しました―3日目

あっという間に2泊3日の民泊が終わりました。

離島4島へそれぞれ岐路に着く子どもたちの出発は早朝7時半。

民家のみなさんと子どもたち、名残惜しく別れのあいさつをする姿がそこかしこで見られました。
同じ沖縄の離島同士。似たところもあるし、まったく違うところもある。

2泊3日過ごすなかで、子どもたちが池間島を通じて、自分の島をこれまでと違ったように見るきっかけになったかもしれません。

「また池間島に遊びにおいでね~」最後はバスが池間大橋を渡るまでみんなで見送りました。

2016年7月28日木曜日

7月27~29日の日程で沖縄離島4島から小学生が来島しました―2日目

2日目の体験は、「カッチュカンマイの燻製づくり 」を行いました。

かつてカツオ漁が盛んだった池間島では、子どもたちが大好きなおやつといったらこの「カッチュのカンマイ」だったということです。

カッチュのカンマイは、カツオの頭の意味。

大鍋でカッチュのカンマイを茹で、そのあと燻製すると出来上がり。
 燻製作業を行う子どもたちが半分かまどに残り、あとの半分は天然の食器、皿がわりになる葉っぱを探しに散歩に出かけました。

月桃、クバ、バナナ、クワズイモ・・・いろいろな葉っぱを集めました。

「これはヤギが好きな葉っぱだよ」と、家や学校でヤギを飼っている子どもたちが教えてくれました。
燻製のためのチップは、アダンのツガキを使いました。これも昔の池間島で行われていた方法です。

乾燥したアダンのツガキで熾きをつくり 、じっくりと茹でたカツオの頭をその煙で燻して、飴色になったら完成です。とてもいい匂いがします。
 お昼ごはんは、民家さんが持ってきてくれたおにぎりと、みんなで作った山盛りのカッチュのカンマイの燻製です。これまた自家製の葉っぱのお皿でいただきます。

子どものころにカツオの頭をおやつに食べていたという民家のみなさんが、食べ方を教えてくれます。

「マラガマ(心臓)がおいしいんだよ」と、取り出しながらおすすめしてくれます。
 女の子たちのプレートは花も飾ってあって、素敵なつくりです。
 昼食後はみんなで一緒に池間島の校歌遊戯で体を動かしたり、自分の島の紹介を発表し合ったりと交流を行いました。
 まずは民家のみなさんと池間島小中学校の子どもたちが、校歌遊戯のお手本を披露しました。

民家のみなさんの校歌遊戯のキレの良さは、なんと現役生以上!?
離島の小学生たちも池間島の校歌遊戯を早々と習得。みんなで一緒に楽しみました。

2016年7月27日水曜日

7月27~29日の日程で沖縄離島4島から小学生が来島しました

7月27~29日の二泊三日、沖縄県の沖縄離島体験交流促進事業として、伊是名・西表・南大東・与那国島の4島から小学生が池間島にやってきました。

到着初日、さっそく漁港湾内でのサバニ漕ぎ体験です。

まずは勝連宗明さんに基本的なサバニの漕ぎ方を教えてもらいました。

櫂の呼び名は池間ではザク。サバニはスーニ。「みんなの島では何て呼ぶ?」各島々で呼び名が異なることも知りました。
 漕ぐ練習を行った後は、各チームに分かれてタイムレース。

レース中には太鼓と声援が飛び交い、応援にも熱が入りました。
 息を合わせないと、サバニはまっすぐ進みません。

自分の島にもサバニ競争はあるけど、大人のみ参加で、今日初めて実際に漕ぐという子どもも。

掛け声に合わせて、力いっぱい漕ぎました。
 サバニ漕ぎ体験でたくさん汗をかいた後は、子どもたちは自分たちが泊まる民家を「池間島秘密の書」と「地図」を頼りに探す探検に出かけました。
謎を解かなければ、民泊する家にたどりつけません!

仲間と知恵を合わせて謎を解き、地図を読み、最後は励ましあって歩くこと。全グループ無事に民家に到着することができました。

2016年7月21日木曜日

ふからすや~でちょっと休憩

 先日、すまだてぃ新聞40号でもお知らせしたとおり、7月7日に「ふからすや~」がオープンしました。

ランチ営業は、11:30~14:00です。

ランチメニューは、豚の味噌煮丼と夏野菜のカレーの2つです。どちらも、サラダとスープが付きます。

豚の味噌煮は、池間島のハレの日の伝統料理!

柔らかく炊かれた豚肉、ふからすや~オリジナルの島の野草入り菜飯とよく合います。

夏野菜のカレーの爽やかなスパイシーさは、暑い日におすすめ。素揚げしたオクラやナスがとってもおいしいです。

いろんな香りが楽しめるふからすや~の料理。

何種類の島の野草・ハーブが使われているか・・気になった方はぜひお店の方に尋ねてみてください。

ランチメニューを注文すると、レモングラスティー、フレッシュジュース、コーヒーなどを備えたドリンクバーが利用できます。

写真は、オレンジとアロエの自家製ジュースです。
通常メニューではないのですが、魚介類があるときは、日替わりスペシャルメニューが登場することも・・。

この日は、宮古そばのアオリイカ・イカスミパスタ風がありました。

島に自生するコショウ、ツバスクース(ヒハツモドキ)の葉っぱが味のアクセントに使われています。クースの葉には、ほのかに甘くピリッとした風味があります。
ランチメニュー、プラス200円で日替わり自家製デザートのプレートが付きます。

この日はバナナケーキ。バナナがたくさん入ったケーキはコーヒーとよく合いました。


今のところ毎日ランチ営業が主なふからすや~ですが、夜の営業時間や定休日はこれから決めてお知らせしていくとのことです。

ふからすや~で、池間島の時間をゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。目の前に海が広がるテラス席も気持ちいいですよ。

◆お問い合わせ
090-9780-9472(ふからすや~)

2016年7月14日木曜日

すまだてぃだより40号を掲載しました


すまだてぃだより40号ができましたので掲載いたします。

○池間の中学生大活躍
 ―具志堅智希くん・平良尚也くん
○老人クラブの親睦Gゴルフ大会
○ゆがたいの紙芝居
○ふからすや~オープン
○中学生「島」発表会

こちらからpdf版をご覧いただけます。

2016年7月12日火曜日

ウッジャのゆがたい紙芝居づくり

6月25日(土)のシマ学校は、池間島のゆがたいの紙芝居づくりをおこないました。

生き生き教室のみなさんと学童の子どもたちが力を合わせて、巨大紙芝居の作製にあたりました。

今回紙芝居に選んだゆがたいは、「ウッジャのゆがたい」です。

島に住むウッジャ(うずら)一家のお話です。

「ウッジャの羽はなに色?」生き生き教室のおばぁたちに聞きながら、子どもたちは色を塗りました。

各グループは、おばぁと子どもたちの混成グループ。1グループ、2~3枚の絵を塗りました。

各グループ、個性的なウッジャの姿や草むら、野火の迫力ある描き方など、印象的な絵に仕上がりました。

ゆがたいの中で、ウッジャの子どもたち4羽が誕生し、母さんウッジャが名前をつけます。

「ノドゥイッフッフガマ、アヤミーガマ、ッスゥミーガマ、ッフミーガマ」。

それぞれ色の特徴を池間言葉であらわした名前です。

子どもたちは謎解きのように、おばぁたちに質問して教えてもらい、色を塗りました。

約2時間ですべての絵に色を塗ることができました。

ちょっと作業に飽いてきた子どもたちに対して、おばぁたちの方が最後まで集中力があります。
完成したゆがたい紙芝居。
お披露目をお楽しみに!

川崎医科大付属高校生23名がやってきました

6月23-25日の2泊3日、川崎医科大付属高校生23名が池間島にやってきました。

5軒の民家に分かれて宿泊しました。

1日目の夜、モズクや豚の味噌煮、魚料理などなど、各民家で島のごはんをおいしくいただきました。
翌日は、船に乗って池間の海で沖釣り体験。

高校生たちは3隻の船に分かれて出航しました。

航海安全とグルクンの大漁を願って、民家のみなさんが高校生たちを見送りました。

大漁しないと、お昼ごはんがおにぎりだけになってしまいます!

途中、出航したはずの船が港に戻ってきました。船酔いした3名を陸に置きに戻ってきたのです。船酔い者を降ろすとまた船は漁場に戻っていきました。

なんとか上陸した船酔い3名の足取りはフラフラ。しかし、しばし休憩すると、元気に回復。船で釣りをする仲間に負けじと、磯釣りに挑戦しました。

港内でも、海の色は透明で、魚が見えます。目の前には、池間大橋。

11時ごろ、船が帰ってきました。どの船も大漁のもよう。

グルクンをはじめ、池間の言葉でタナッラと呼ばれるオヤビッチャがたくさん釣れていました。ハギ類、アイゴ、カワハギのなかま、ニバラ(ミーバイ)を釣っているグループもありました。

釣った魚は、民家のみなさんに教えてもらいながら、高校生たちがさばきました。初めて、生きた魚を触った、ウロコや内臓を取ったという学生も多いです。

おっかなびっくり魚を持つ学生が多い中、魚さばきがメキメキ上達し、どんどんさばいていく女子が約2名。

この2人の手さばきの良さと大胆さには、池間島のおじぃとおばぁもびっくり。最後には「2人で池間島でさしみやー(魚屋さん)をやったらいいよ!」という声も飛びました。

釣ったグルクンやタナッラは唐揚げに。揚げたてアツアツの唐揚げはパリパリでおいしいとみんな夢中で食べました。自分たちで釣ってさばいた魚の味は格別です。

他にも魚の天ぷら入りおつゆ、ニバラのお刺身とボリューム満点のお昼ごはんを外のテラスでおなかいっぱいいただきました。

海の体験を一日楽しんだ後、この日の夜は、介護福祉センター「きゅ~ぬふから舎」で、離島における介護・医療の特徴と課題について、ケアマネージャーの坂東留美さんの講和をみんなで聞きました。

高校生たちは、沖縄の離島について、「観光する」という視点からだけではなく、「暮らす」という視点からはじめて島を見ることができた、という感想を話していました。