2014年6月21日土曜日

恩納村から講師をお迎えして「フクギ染め」に取り組みました


潮に強く、防風林や屋敷林として植えられてきたフクギ(写真は池間島一周道路の北~東側に植えられた街路樹のフクギ)は、古くから鮮やかな黄色の染料として重宝されてきました。染色した布は紫外線に当てても退色しにくく、染料としては上等なのだそうです。


今回は、恩納村でさまざまな暮らしの技術のとりもどしやエコロジカルなものづくり、エコツアーや体験プログラムを実践されている仲西美佐子さんをお迎えして、「フクギ染め」と「とうふづくり」(とうふづくりはシマ学校のプログラムで行いました)の講習を行いました。
参加したのは、民泊受け入れをしているお母さんたちです。


一般的には樹皮を使うそうですが、フクギの葉からも染料をとることができます。集めてきたフクギの葉をよく洗い、2時間以上煮出します。


煮出したものがこちら。とても鮮やかな黄色が出ています。


この液をさらし布でこして、染液をつくります。
染液に、染める布をひたし、よくかき回します。(今回は、染まりやすいという絹のストールを使いました)


ストールを水洗いしてから、媒染液にひたします。今回は、アルミ媒染にするため、焼きミョウバンを水にとかした媒染液を使います。
もう一度水洗いして、染液に浸し、水洗い、媒染、水洗い、を何度か繰り返します。


媒染によって、発色が様々に変化するのもフクギ染めの面白さなんだそうです。
写真の左と中央はアルミ媒染、右はアルミ媒染ですが、鉄分が入ったため、茶色っぽく発色しています。鉄媒染にすると、深い茶色にもなるのだそう。


最後に全員で記念撮影。1時間もかからずに、鮮やかな黄色のストールが染め上りました。
島の素材を生かして簡単に楽しめるので、「島の草木染め」を体験メニューに取り入れることも検討できるかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿