10月14日~15日の間、1泊2日で池間島の民家に民泊した大阪府立香里丘高校の生徒さん172名。
滞在中は、それぞれの民家さんと触れ合いながら、農業体験や漁業体験を通じて島の暮らしを体験します。今回は民泊サポートボランティアの方々の協力もあり、それぞれの民家さんでどのような体験を行っていたのか記録してもらうことができましたので、一部始終をご紹介します。
こちらは、川上睦夫さんと一緒にさつまいもの収穫をしているところ。
池間島では、大規模農業をしている人はおらず、いろいろな種類の季節の野菜を少しずつ、自分の家で消費する程度の量生産している農家さんがほとんどです。川上さんの畑でも、サツマイモ、ドラゴンフルーツなどいろいろな野菜やフルーツを収穫したようです。
こちらは、「島らっきょう」の植えつけを行っている仲間きみ子さんの生徒さんたち。小さな畑ですが、午前中いっぱいかけて半分ほど植えつけることができました。
こちらでは、奥原なる子さんと一緒に「島らっきょう」の収穫をしています。
今の時期に収穫するのは種用のらっきょうで、この種を再び植えつけていくと、4か月ほどで大きく長い上等な「島らっきょう」が収穫できるそうです。
今回収穫したものも、塩で浅く漬けてなまり節と和えて食べると上等、とのことでした。
こちらでは、上原正子さんの生徒さんたちがサトウキビ畑の葉取りをしています。
キビを刈ってもらって、固い皮をむいてかじると、やさしい甘みがします。
1日目の夜には、何件かの民家さんが合同で琉球舞踊&クイチャー体験をしていました。琉舞では、お祝いの席の幕開けに必ずといっていいほど踊られる「とぅがにあやぐ」というおめでたい演目を披露。高校生も見よう見まねで後に続きます。
踊りの後は、浜でひろってきたサンゴや貝を使った小物づくりもありました。女子は夢中になっております。
台風が接近し、すっきりしない天気の中でしたが、池間島の魅力といえばやはり、海。10月でもまだまだ泳げます。
遠浅の浜で素潜りをしていた高校生たちは、なんとクマノミも発見しておりました。
さらに今回は、台風接近の影響で波が高く、船を出すことができなかった民家さん(漁師)が何軒か合同で「ビーチクリーン」を企画していました。池間島の北側の浜には、強風により打ち上げられた漂着ゴミがたくさん。
今回は、ロープをつたって岸壁を降りていく「カギンミヒダ」と呼ばれる浜でビーチクリーンを行いました。
拾い集めたごみは、再びロープをつたって運び上げなければならないため、大仕事です。総勢30名近い高校生と民家さんでなんとかごみを運び出すことができました。
持ちかった漂着ゴミ(その中でも特にペットボトル)には、ラベルの部分に国を特定できるナンバーが振ってあるため、そのゴミがどこから流れてきたのかを調べることができます。高校生と民家さんは、ペットボトルゴミの分別を行い、漂着ゴミの問題について考える機会にもなりました。
1泊2日と短い滞在でしたが、それぞれが滞在した民家さんのもとで、島の暮らしをじっくりと体験してもらうことができたのではないかと思います。
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