2012年10月20日土曜日

耕作放棄地再生プロジェクト―石ひろいが進められています。


畑づくりプロジェクトも着々と進んでいます。 先日、香里丘高校の生徒さんたちと石ひろい&石垣づくりをした畑ですが、今日も島のおとうたちと一緒に石ひろいです。一見きれいな畑に見えますが…


耕運機で起こしてみると琉球石灰岩の石がごろごろ。
この石をすべて手作業で拾ってよけて、畑の垣根として活用します。


仲間清一郎さんが耕運機をかける後ろに続いて掘り起こされた石をひたすら拾います。2回目、3回目ともなると、最初と比べるとだいぶ石が少なく上等な畑になってきました。


池間島をはじめ南西諸島では、岩盤が琉球石灰岩(サンゴ礁のはたらきで形成された堆積岩)でできているため、石の中には貝やサンゴなどを発見することもあります。


畑で石ひろいをしていると、いろいろな生き物が様子を見にやってきます。
モクマオウの高木の枝にとまっているのはチュウサギ。


そして、「ピックイ~」と透き通った声がするほうを見上げると、本州から渡ってきたばかり(?)のサシバも舞っていました。


こちらはスジグロカバマダラ。写真に収めることができませんでしたが、日本最大のチョウ、オオゴマダラも優雅に飛んでおりました。


こちらはタイリクショウジョウトンボ。学校のプールなどでもヤゴを見つけることができますが、水草が生えている明るい水辺が好きなトンボです。
宮古島では、降った雨がすぐに地下に染み込んでしまうため川や池、湖など水たまりががありません。池間島には年間を通じて水が張っている池間湿原があるので、きっと湿原からやってきたのではないかな…などといろいろな思いをめぐらせます。


そして、池間島といえば、オカガニ!


島中、年がら年中咲いているムツウサ(シロバナセンダングサ)には、大量のセイヨウミツバチが蜜を集めにきていました。ムツウサからは上等のハチミツがとれるそうです。

長い間人の手が入らなくなっていた場所を畑として再生することで、多くの島人や修学旅行生、たくさんの生き物が集まる場所になっていくとよいなぁ…。
いろんな想いをのせて、いけまの畑づくりプロジェクトが新しい、楽しい物語を描いていきます。

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