2015年10月30日金曜日

雑誌「momoto(モモト)」にきゅ~ぬふから舎やシマ学校の取組みが取り上げられました


観光ガイドブックには無い、沖縄の伝統芸能、生活風習や文化をディープに紹介している雑誌「momoto(モモト)」のvol.24に、きゅ~ぬふから舎やシマ学校の取組みを取材していただきました。
見開き3ページもの記事に、素敵な写真もたくさん撮っていただいています。
ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。

momoto vol.24
特集:琉球・沖縄の死生観
出版:編集工房 東洋企画
価格:1,080円

ドローンでイーヌブー(池間湿原)の空撮をしています

















イーヌブー(池間湿原)を鳥の目線で眺めてみると・・・(北側から撮影)
















こちらは別の日の撮影(南側から撮影)ですが、「こんなところにも水面があったんだ」というような面白い発見がたくさんあります。
















こちらは、先日の生き物観察で子どもたちと一緒に入った港側の浚渫部分。
草原のように見えるところには、手前から奥に向かって細い道が映っています。これも、先日生物調査に来ていただいた北九州・魚部の井上さんと工藤さんが、腰上まである草をかき分けて進んでいった苦労の跡です。


ドローンを飛ばしてくださっているのは、池間島海の生き物カレンダーの写真でおなじみの芦川カメラマンです。
まだまだ練習中とのことですが、


今回は戻ってきたドローンを無事にキャッチできました。

タカラ・ハーモニストファンドの助成を受けて行っているイーヌブー(池間湿原)の虫瞰・鳥瞰調査では、これからも定期的に虫の目と鳥の目での調査を行い、イーヌブーの現状と季節ごとの変化を見ていきたいと思います。

2015年10月26日月曜日

池間っ子ちょうちんまつりを開催しました


今月25日(日)、待望のちょうちんまつりが無事開催されました。
先月27日(旧暦8月15日)にジュウゴヤちょうちんまつりとして予定していましたが、台風で中止。せっかくみんなで作ったちょうちんを飾れないのは勿体ない、ということで、池間島の中学生たちが実行委員会を立ち上げ、「池間っ子ちょうちんまつり」として今月開催を迎えました。


今年も、手作りちょうちんを作ってきてくださった勝連忠治さん。(昨年も、キラキラモールをつけてかわいらしいちょうちんを作ってきてくださっていました。)実行委員の中学生がちょうちんコンテストの受付をしています。


司会役も中学生です。


島おこしの会会長と、実行委員長が開会のあいさつ。


ステージに移る前に、会場にセッティングされたちょうちん約200個に火を灯していきました。スタッフも、お客さんもみんなで一斉に着火します。


少し風がありましたが、なんとかすべてのちょうちんに灯をともすことができました。日が沈んでもしばらくは明るいのですが、ちょうちんに灯がともると一気に暗くなっていきます。


今年のちょうちんは、絵を描いた和紙を筒状にまるめた竹ひごに張り付けて作る小田原ちょうちん方式。生き生き教室のおばあたちから、学童保育の子どもたち、預かり保育の幼稚園生たちまで、みんなで制作した作品が並びます。


ちょうちんを品評しながら、ステージも進行していきます。
会場には、100名を超える方々に集まっていただきました。


まずは、生き生き教室のみなさんによる合唱団。この日のために、衣装もそろえて練習を重ねてきました。池間島の民謡として親しまれている「常若の島」、そして「池間ぬ主」を唄っていただきました。


続いて、糸満旦男さんによる三線。会場のみなさんも一緒になって踊り、大変盛り上がりました。


続いて、学童保育の子どもたちによるアーグマーイ。今回は、「アウマチャガマ」、「まりつきのアーグ」、「アカンミフニュー」の3曲を披露してくれました。


実行委員会の中学生たちも出し物を披露します。男子はなぜか全員女子の制服を着たり、女装をしているようでしたが、ダンスがとても上手で会場を沸かせていました。


ちょうちんは、というと、まわりが暗くなるにつれて輝きを増していきます。今年も力作が揃いました。
(勝連忠治さんのちょうちん(34番)は、のちに「池間自治会賞」に選ばれました)


「池間漁協賞」に選ばれたちょうちんがこちら。ボール紙を切り抜いて、裏からカラフルなセロファンを貼るという池間の子どもたちが昔から作ってきた伝統的なちょうちんです。ちなみに池間漁協賞の副賞は、アカマチ5kgの目録だったそうです。
このほかにも、NPO賞、池間老人クラブ賞、体育協会賞が選ばれ、表彰されました。


きゅ~ぬふから舎の利用者さんたちがみんなで作った作品も出展していました。こちらも人気があったようです。


そしてこちらが、参加者の投票により見事最優秀に輝いた作品です。ススキの葉を編み込んでバスケットを作る、というちょうちんの固定概念を超える斬新な作品で、多くの票を集めました。


今回のちょうちんまつりは、多くの企業から協賛をいただいて実施することができました。協賛企業の名前が入ったスポンサーちょうちんも飾られました。


空には、十三夜の月が明るく輝いていました。
十五夜の催しとはまた違った趣旨のイベントとなりましたが、島の中学生たちが自分たちでイベントの企画から準備、運営をするとても良い機会になったのではないかと思います。中学生たちの奮闘ぶりをあたたかく見守ってくださったみなさま、イベントにご協力くださったみなさま、どうもありがとうございました。

2015年10月22日木曜日

きゅ~ぬふから舎にゲンゴロウの水槽ができました


イーヌブーの生物調査・生き物観察会を開いてくださった北九州・魚部の井上さん、工藤さんから素晴らしい提案をしていただき、昨日子どもたちとみつけてきたゲンゴロウを水槽で飼うことになりました。
水槽の準備から設置まで、井上さんと工藤さんのお世話になりっぱなしでした。


水槽のセッティングは、ちょうど学校から帰ってきた子どもたちと一緒に行いました。砂を敷くのも、水を入れるのも、やりたい人が多く順番で作業。


最後に、一人1匹ずつ網ですくってゲンゴロウを入れて


これまた魚部の先生方に作っていただいたプレートを貼って、完成。
子どもたちにとって(大人たちにとっても)イーヌブーは、そこで遊んだり、わざわざ足を運んだりする機会がなく遠い存在になってしまっています。というところから、誰もが毎日イーヌブーの生き物たちを身近に感じ観察することができるきっかけづくりとして、水槽の設置をご提案いただいたのでした。


魚部の先生方には、1週間近く滞在していただき、イーヌブーをはじめ島内のため池(井戸)や水田跡などでも調査に協力していただきました。イーヌブーではなんと、32種の水生昆虫(そのうちゲンゴロウ類だけでも16種)が確認されたそうです。
虫瞰鳥瞰調査では、これらの生き物のすみかの様子やその遷移も把握していくため、引き続き鳥の目での調査にも取り組んでいきたいと思います。
ご協力くださった先生方、どうもありがとうございました。

2015年10月21日水曜日

イーヌブー(池間湿原)の生き物調査を行いました

 

タカラハーモニストファンドの助成をうけて、イーヌブー(池間湿原)の虫瞰・鳥瞰調査を行っています。
今回は、福岡県北九州市より、「魚部」という大変面白い活動をされている井上さん、魚部OBの工藤さんをお招きし、イーヌブーの水生昆虫の調査のやり方を教えていただいたり、学童保育の子どもたちと一緒に観察会を開いていただきました。


最初は「虫きらい~」と言っていた子どもたちですが、現場につくなり網を手にどんどん奥まで入っていきます。先生方がもってきてくださった特大の網をつかってガサガサし、水中の昆虫を探します。


気づけば、運動靴のままひざ下まで水に入っている子どもも・・・!


わらわらと出てくるゲンゴロウに子どもたちも大興奮でした。


センターに戻ってから、工藤さんのお話をよくききながらゲンゴロウを見分け、スプーンですくって種類別に観察水槽に分けていきます。
きゅ~ぬふから舎の利用者さんも、「ターヌカミガマ(=田んぼの亀ちゃんという意味)」といって興味深そうに観察していました。


ゲンゴロウを見つめる目は真剣そのものです。


この日子どもたちが見つけたのは、ヒメフチドリゲンゴロウ、コガタノゲンゴロウ、トビイロゲンゴロウ、コガタガムシ、ゲンゴロウの幼虫、ヒル、カダヤシ、中型のゲンゴロウ、微小サイズのゲンゴロウ、などなど、、、細かいものまでよく見つけていました。


よく観察してスケッチしよう、ということで、こちらは小学1年生の作品です。
虫の目での調査、今後も子どもたちと一緒に継続していけるようにしたいと思います。

宮古新報1面に池間島カレンダー2016が紹介されました


10月21日発行の宮古新報に、来年の池間島カレンダーの紹介記事を掲載していただきました。

web版はこちらからご覧いただけます。

2015年10月16日金曜日

宮森小学校の5年生63名が離島体験にやってきました②


宮森小学校の離島体験、2日目は、池間の海でサバニをこぎながら生き物観察、そしてビーチクリーンの2本立てです。
早朝から、民家さんや池間漁協のみなさんが集まって体験プログラムの準備が着々と進められていました。こちらはサバニ運搬の様子。


今回のプログラムは、池間漁協のみなさんに協力していただいて実施しました。風向きをみて、実施場所も水浜に決定。


早速、サバニ漕ぎチームは3隻に分かれて乗りこみます。舵とりをしていただく船長たちの案内で、魚や生き物が集まるポイントに向けて漕いで行きました。サバニの上から箱メガネでのぞくと、きれいな魚が観察できたそうです。


最後は競争!といっていましたが、息を合わせて漕ぐのは結構難しく、1時間ほど漕いでくる予定が、途中で船酔いしたり、漕ぎ疲れて30~40分で戻ってくるグループもありました。


一方、ビーチクリーンチームは、水浜よりも多くの漂着ゴミが打ち寄せられているナカマグスへ移動し、一生懸命ゴミを集めました。


15分ほど拾うと、軽トラの荷台がいっぱいになるほどのゴミが集まりました。
回収したゴミは種類ごとに分別し、漂着ゴミにはどのような種類が多いのかを調べます。


意外と多かったのがプラスチック製のゴミ。「よく使うものの中にプラスチックが多い」「水に浮くから流されやすい」「漁具の浮きやぞうりも多かった」などなど、いろいろな気づきがあったようです。また、「海はきれいで生き物もたくさんいるのに、ゴミが多いのは残念。海はつながっているので、自分でもごみを捨てないようにしたいし、見つけたら拾おうと思った」と感想を話してくれる子もいました。


午後は、それぞれ民家さんと一緒に家業体験です。
多くの家庭が、漁港でのミジュヌ釣りにやってきていました。


こちらは一度に2匹釣りあげて、歓声があがっています。
このほかにも、畑でサトウキビの葉を落としたり、ノニの収穫をしたり、民家ごとにいろいろな体験ができたようです。


最終日は、朝から3日間の体験を振り返り。


グループごとに、民家さんへのお礼の色紙を作ってくれていました。


離村式の後に民家さんへプレゼント。子どもたちの気持ちのこもったメッセージに、民家さんも涙腺がうるうるです。


あっという間の2泊3日で、お別れはいつも涙。帰り際、オバアの家に泊まった男の子は「池間島まで子ども1人いくらで来れますか?」と聞いていたそうです。お小遣いをためて、休みにまた遊びにきたいから、と。
また遊びに来るね、と言ってもらえることが、民家さんにとっても何よりうれしい励みになります。